渡部絵美さんのストレスフリーダイエット本
『40歳から美しく生きるためのダイエット』は、元フィギュアスケート選手・渡部絵美さんのダイエット本。
といっても、実は全6章ある本の第5章までは、選手生活、引退、結婚、離婚を綴った自伝で、ダイエットについては最後の第6章にしか書いていません(笑)。
その自伝部分を読むととてもよくわかるのですが、渡部さんが太った原因は、明らかにストレス。選手時代から、様々なストレスを食べることで解消しているんです。
現役時代はそれでも競技できる身体を保っていましたが、引退してからはそうした歯止めもないので、太る一方…。
だから、痩せるための食事だとか運動だとかより、太る根本であるストレスをためないことを重視するのが、渡部さんのダイエット法なのです。
実は、ダイエットの効果が身体に現れはじめた頃に、渡部さんのもとにダイエット本出版の話がたくさん来たのだそうです。
でも、「本を出すから、ダイエットに失敗できない」となると、それがストレスになりますよね。現役時代も、そうした周囲の期待が、渡部さんのストレスになっていました。
この本が、ダイエットの話メインではなく、自伝中心なのも、そうしたストレスをかけたくないからこそなんです。つまり、「こうあるべき」「ああしなきゃ」という考え方を捨てるのが、渡部さんのストレスフリー・ダイエットの重要なところなのです。
その考え方を手に入れたことで、半年で20kg減のダイエットに成功したのですから、太る根本原因に気付くことって、やっぱり大事なんですね。
そうはいっても、渡部さんのダイエット方法は、そんなにユルユルというわけではありません。具体的には、「炭水化物を摂らない」「1日2食で、間食はしない」「栄養バランスを考えたメニューを、よく噛んで食べる」といった具合です。
ただ、プレッシャーをかけないために、「体重計に乗るのは、週に一度か二度にする」「ダイエットのための約束事を"絶対"にはしない」といったルールも決めたのだそうです。
また、「ごちゃまぜサラダ」や「キャベツカレー」(何と、ライスの代わりにキャベツにカレーをかける料理です)など、自分にとっておいしくて、カロリーの低い料理を見つけることも重要。
「これならいくら食べてもいい」というアイテムがあれば、我慢できなくなったら、それに逃げればいいので、ストレスもたまりません。
食事以外には、腹式呼吸をやってみたり、長風呂・サウナ、エステを利用したり。これなら、ストレスがたまるどころか、むしろストレス解消になることばかりですよね。
そう、元スポーツ選手の渡部さんですが、ダイエットでは運動はしていないんです。渡部さんにとって、運動は現役時代のトレーニングを思い出させ、義務感が煽られて、ストレスとなってしまう。だから、それを避ける方法を選んだんですね。
義務感や責任感が強い人で、ダイエットに失敗している人には、かなり参考になる考え方だと思います。
「効果的なダイエット法はどれか」という視点ではなく、「自分にとってストレスにならなくて、続けられるダイエット法はどれか」という視点で探すと、いいダイエット法に巡り会えそうです。
| <書籍情報> タイトル:40歳から美しく生きるためのダイエット 著者:渡部絵美 発行日:2000/01/05 |
