秋野暢子さんのダイエットレシピ本

『ビシッとやせられる料理本を、秋野暢子から。』は、ダイエット本を何冊も出している秋野暢子さんのレシピ本。1日1500kcal内で満足できる食事が摂れるよう、200kcal、100kcal、50kcal、50kcal以下、という分類で、約100種のレシピを紹介しています。
掲載されたレシピを見ると、野菜が中心であるものの、肉料理・野菜料理もちゃんとありますね。さすがに、揚げものや、肉汁のうまみを堪能できるレシピではなく、肉・野菜と低カロリーの素材を合わせて、満足感を得られるようなものです。
品数が多いだけあって、和風・洋風・中華風のいろんな味のレシピがあるのがいいです。ダイエットレシピって、どうしてもさっぱりした味で物足りない気もしますが、いろんな形のさっぱり味を揃えてくれているので、結構満足度が上がります。
ただ、特に50kcal以下のレシピは、そっけないものが多いです。「野菜スティック」なんて、ディップもなくて、本当にただのスティック。確かにそれならカロリーは低いけど、さすがにそれは…。
個人的には、「レタスとひき肉のみそ炒め」(205kcal)と「しいたけピザ」(200kcal)がよかったです。…って、やっぱり満足度が高いのは、200kcalのメニューなんですよね(笑)。
あ、「大根のゆかりあえ」(10kcal)は、作り方が簡単で、作り置きもできるので、常備しています。「しいたけピザ」はおいしいのですが、ちょっと手間なので、1回しか作っていないのですが。
自分の中でのレパートリーになるかどうかって、私の場合はやっぱり手間がかからないかが大切なんです。その点、料理好きな秋野さんのレシピだと、ちょっと面倒になるものもあります。
「しいたけピザ」はみじん切りが多いので、フードプロセッサーを持っている人なら、そんなに手間でもないかな。この点は、料理グッズに頼れば、気にしなくてもいいかもしれません。
秋野さんが理想として挙げているのは、朝食で600kcal、昼食で500kcal、夕食で400kcal、という摂り方。御飯1膳が230~250kcalなので、毎食おコメを食べるとしたら、夜は200kcalレシピは食べられないですね。朝なら200kcalレシピを食べても、更に何か食べられるけど、夜は100kcalレシピと50kcalレシピで乗り切る、というところでしょうか。
ご家庭を持っている女性のレシピだけあって、男性にも受け入れられそうなレシピも多い気がします。女性向けのダイエットレシピだと、少なさを可愛らしさでカバーしているものも多いですが(笑)、この本はそんなこともないです。そういうレシピが全くないとは言わないけど、100種類もあるので、丼ものもあるんですよ。
秋野さんの娘さんが、小さい頃にアトピーを患っていたそうで、その頃に考えたという、卵・牛乳・大豆・米・小麦を使わないレシピも紹介されています。秋野さんは、小学校3年生の頃から、家族の分の料理をしたいたそうで、そういうレシピもご自分で作ってしまうんですね。
そういうところは、本当に偉いと思うのですが、ダイエットをしようとしたときに、そういうところも頑張って見習い過ぎてしまうと、そのうち息切れしてしまうかも。
これは個人的な感想ですが、この本って、料理好きな人や自分でもいろいろ工夫するのが好きな人は、たぶん真似したいアイデアがたくさんあると思うんです。私のように、「料理はするけど、すごく料理好きではない」という人は、いくつか持っている料理本のうちの一つ、という感覚で、毎日1品ずつぐらい作ってみるのでいいのでは。
私にとっての「レタスとひき肉のみそ炒め」「大根のゆかりあえ」のように、低カロリーで定着するものができたら、自然と摂取カロリーが減らせますよね。無理せず、自分に合う低カロリーレシピを探しましょう!
| <書籍情報> タイトル:ビシッとやせられる料理本を、秋野暢子から。 著者:秋野暢子 発行日:1998/06/24 ⇒他の人の感想を読む |