横森理香さんの地味めしダイエット本

『地味めしダイエット』は、作家の横森理香さんが、無農薬野菜を中心としたシンプルな食事で、太らない身体を手に入れた体験を書いた本。エステやダイエット食品に頼るのをやめて、無農薬野菜や玄米を食べるようにしたことで、無理なくベスト体重を保っているのだそうです。
もともと、横森さんが玄米菜食を始めたのは、ダイエットのためでなく、子宮筋腫を手術せずに治すため。病院で「筋腫が大きくなったら、切りましょう」と言われたのを、どうにか切らずに済ませるために、鍼灸師に相談して、始めたとのこと。
実際に食生活を変えると、お通じもよくなり、アレルギーもなくなり、気がつけば太りにくい体質に変わっていたのだとか。ただ、体質が変わったと実感しているのが、食生活を変えて5年経った頃だそうで、ダイエットだけでなく健康も手に入る分、やはり時間はかかりますね。
具体的なルールは、「お菓子やスナック類は買わない」「水は常温のミネラルウォーターを」「牛乳・バター・チーズ・卵は常備しない」など、食材をかなり制限します。ただ、この本の3年後に出版する『地味めしダイエット2』で、このルールがかなり緩くなるので(笑)、あまり生真面目に守りすぎなくてもいいのかも。
ただ、その後ルールを緩くしても、自然と好みが地味めしに戻るというのは、この『地味めしダイエット』時代に、食材を制限したメニューを経験したせいかもしれません。横森さんの地味めしダイエットを実践するなら、いきなり2冊目・3冊目に行くのではなく、一度はこの1冊目を実践した方がいいように思います。
毎日のことなので、面倒くさいと続かない。だから横森さんは食材通販の「らでぃっしゅぼーや」など、便利なもものには頼っちゃう。それに、小洒落た自然食ショップなどを利用すれば、ミーハー心も満たせるとのこと。
この、自然食のトレンディさを語るところは、読んでて結構胡散臭くもあるので、興味がない方は飛ばして読んだ方がいいと思います(笑)。
ダイエット本全てに言えることですが、共感できる部分とできない部分があって当たり前。一部分にひっかかって、全てを読み流すのはもったいないので、参考になる部分を選んで、自分のダイエットに取り入れていきたいですよね。
レシピだって41種類も掲載されているので、その部分だけ読んで、気になったのを作ってみるだけでも、身体にいいと思います。
実は私も玄米を食べているのですが、慣れれば意外と面倒ではないんです。むしろ、白米のように濁りが出ないから、そんなに研がなくていいし、かえって楽なくらい。ダイエットだけでなく、身体のためにもなるので、できる範囲内で続けていきたいです。
| <書籍情報> タイトル:地味めしダイエット 著者:横森理香 発行日:2001/06/15 ⇒他の人の感想を読む |